
変額保険の「終身型」と「有期型」は、出口(いつ、どのようにお金を受け取るか)の設計が全く異なります。そのため、プロのFPがライフプランを分析する際は、「その死亡保障は何のために必要なのか」と「いつまでに、何のためにお金を貯めたいのか」という2つの軸でどちらが向いているかを判断します。
それぞれの特徴と、向いている人のライフプランを具体的に解説します。
1. 変額保険「終身型」が向いている人
終身型は、「保障は一生涯続き、満期(終わり)がない」タイプです。運用の成果によって死亡保険金や解約返戻金は変動しますが、いつ亡くなっても必ず最低保証された死亡保険金が家族に遺せます。
向いているライフプラン・目的
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【最優先】自分の葬儀代や、遺される家族への「確定した遺産」を作りたい人
人はいつか必ず亡くなりますが、終身型であれば「何歳で亡くなっても必ず保険金が支払われる」ため、確実に家族へお金を遺せます。
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相続税の対策(非課税枠の活用)をしたい人
生命保険金には「500万円 × 法定相続人数」の非課税枠があります。この枠を上限まで使って、将来の相続税負担を減らしつつ、現金を家族にスムーズに引き継ぎたい資産家やシニア層に向いています。
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現役時代は「死亡保障」、老後は「年金」と柔軟に切り替えたい人
現役時代は手厚い死亡保障として持ち続け、子供が独立した老後(例:65歳や70歳)に、それまで貯まった運用益(解約返戻金)を解約して「老後資金」や「年金」として受け取る、という柔軟なライフプランの変更が可能です。
ソニー生命(バリアブルライフ等)の公式視点:
終身型は「一生涯の保障」をベースにしているため、早期に解約すると元本割れリスクが高まります。しかし、20年・30年といった超長期の運用を行うことで、世界の経済成長に合わせた資産形成と遺族保障を両立できる息の長い商品と位置づけられています。
2. 変額保険「有期型」が向いている人
有期型は、「保障期間が決まっており(例:60歳まで、または20年間など)、満期を迎えると満期保険金を受け取って契約が終了する」タイプです。
向いているライフプラン・目的
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【最優先】子供の教育資金を「保障」を備えながら準備したい人
「15年後」「20年後」のように、お金が必要になる時期がはっきりと決まっているライフプランに最適です。万が一、親に何かあっても大金(死亡保険金)が遺せますし、何事もなく満期を迎えれば、運用の成果を乗せた満期金(教育資金)を受け取れます。
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自分の「老後資金(退職金代わり)」をピンポイントで作りたい人
「60歳まで」「65歳まで」と現役で働く期間に合わせて現役時代の死亡保障を確保しつつ、定年退職のタイミングで満期金を受け取り、老後のスタートダッシュの資金(住宅ローンの一括返済やセカンドライフ資金)に充てたい人に向いています。
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保障が必要な期間が「限定的」な人
「子供が自立するまでの20年間だけ、大きな死亡保障と貯蓄を兼ね備えたい」というように、人生の特定の「リスク期間」に合わせて加入したい現役世代(20代〜40代)にフィットします。
アクサ生命(ユニット・リンク等)の公式視点:
有期型は、資産形成の「ゴール(満期)」が明確です。そのため、満期が近づいた時期に世界的な株価暴落が起きて資産が減るリスク(出口リスク)を避けるため、満期の数年前から運用先を株から安全な債券などへスイッチング(リバランス)する運用の工夫が推奨されています。
【まとめ】一目でわかる選び方シート
あなたの今の状況や目的に対して、どちらを選ぶべきかの基準です。
| 比較項目 | 終身型(一生涯)がおすすめ | 有期型(満期あり)がおすすめ |
| 主な目的 | 相続対策・葬儀代・一生涯の保障 | 教育資金・60歳や65歳の老後資金 |
| お金の使い道 | 自分が亡くなった後の家族のため | 生きている間に自分で(または子供に)使うため |
| 目標の時期 | いつになるか分からない(超長期) | ○年後、○歳までと決まっている(中期〜長期) |
| 年齢層の目安 | 30代後半〜60代(資産承継を意識) | 20代〜40代(現役・子育て世代) |
変額保険を検討する際は、「何歳まで保障が欲しくて、何歳でお金を使いたいか」というライフプランのタイムラインをまず書き出してみるのが、失敗しない商品選びの第一歩になります。












